顔認証による入退管理システムの基礎知識

顔認証による入退管理システムを導入するメリット

顔認証による入退管理システムを導入することには幾つかのメリットがありますが、中でも最大のメリットはセキュリティレベルが高いことです。
カメラに顔を向けて行う顔認証であるため、パスワードやICカードのような盗用や不正利用の可能性が低くなるのです。
さらに別のメリットとして、入退室時に必要な情報を一元化できるという点があります。
社員証やICカード、鍵など複数のツールを持ち歩く必要がなくなるため管理の煩わしさが減ることに加え、実際の入退室にかかる時間を短縮することができます。
また顔認証の場合、文字通り顔の情報だけでロックを解除できるため、荷物が多くて両手がふさがっている時や急いでいるような場合であっても、大変スムーズに入退室することが可能になります。
これらに加えて、顔認証は非接触認証となるため感染症対策の面で注目できるポイントと言えるでしょう。

顔認証を使用する際に意識すべき注意点とは？

顔認証はメリットが多いですが、それが搭載されたシステムを使うなら注意点も認識しておきましょう。
技術の進歩により精度が飛躍的に高まっていますが、100%の認証が可能というわけではありません。
特に感染予防でマスクをしている場合、認証できなくなるシステムも見受けられます。
基本的には信頼して良いですが、誤った認証が行われる可能性がゼロではないことを把握しておきましょう。
ただし、メガネやメイクの影響で失敗するリスクは高くないので、日頃の運用において警戒しすぎなくても大丈夫です。
また、カメラの稼働に電力を要する点にも気を付けてください。
バッテリーを使うタイプなら、稼働できる時間を踏まえて充電する必要があります。
そのため、基本的には電源につなぐタイプの方が途切れることなく顔認証を続けられます。
その他に、設置の仕方にも注意した方が良いでしょう。
システムごとに推奨の距離があるため、その分だけ離れた場所に配置します。